TAKA TIMES 22 /21_07

貴 純米吟醸 山廃 雄町
特別純米 1.8ℓ1,980円

IWCのsake部門で
銀賞をいただきました。


この度、永山本家酒造場の貴 山廃雄町が「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2021」のSAKE部門において、銀賞を受賞いたしました。IWCは、世界最大規模・最高権威に評価されるワイン・コンペティションであり、世界中のワイン業者から注目されている大会です。SAKE部門は2007年に創設された新しい分野ですが、ワイン同様に世界中の日本酒に関わる人々から大きな関心を寄せられています。 今回、賞をいただいたことは、私にも大きな励みとなりました。「山廃」という工数と時間もかかる製法の、その酒造りの複雑さが評価の対象になるということは「労力を注いだ分、それが味わいとなって現れる」という事を理解いただいた証左だからです。 ワインが世界の醸造酒として君臨しているのはソムリエというテイストの案内人の存在が大きくあります。彼らは果実の良し悪しだけではなく、醸造の工程で生まれる味の複雑さや深みや熟成度がワインの価格に反映することを世に知らしめるプレゼンテーターでもあります。直感に頼ることなく、醸造酒の価値を決定する「スタンダード」が明確にあるワインの世界で評価をいただいた事にこれからの可能性を見出せた思いです。

発酵に対する世界の関心の高さと
6次産業への可能性。

今回同時に感じたのは、「発酵」という文化が世界の共通言語となりつつあるという実感と安堵です。それは、昨年農業法人を立ち上げた事によって気づかされた、人手不足による田の荒廃が思った以上の速度で進みそうだという潜在的な不安があり、その解決として現在考えうるのが発酵を用いた6次産業化の実現を急ぐ事だと思っているからです。 一部を保存食とする事で1次産業の荒廃を食い止める、そんな事が一地域の活動として可能なのか、これから色々と模索する必要があると思っています。

貴夏酒 スパークリング
特別純米 720m 1,540円

出荷数が制限され、
大変申し訳ありませんでした。

今年の貴夏酒スパークリング、ボトルが透明になり、にごり感も視認いただけるようになりました。しかし、タンク1本分が貴基準の発泡度に至らず、出荷を控えさせていただきました事、大変申し訳ありませんでした。

ラベルのSummer Knowsは
1970年代の米映画の主題歌から。

Summer Knowsは、思い出の夏というちょうど半世紀前(1971年)のアメリカ映画で使われた主題曲です。ミッシェル・ルグラン作曲のこのメロディを、映画は知らなくても聞き覚えている方はいるのではないでしょうか。甘く切ない夏の記憶と共に貴のスパークリングが毎年思い出される、そんなお酒になればとサブタイトルを付けました。今年で14年めの夏を迎えます。

この作品は
二人の見てきた
ふるさとの原風景だ。

年頭より進めてきました宇部出身のアーティスト、 元エグザイルのメインボーカリスト、 清木場俊介さんとのコラボレーションが形になりました。 5月末より2本のお酒がリリースされました。 販売は清木場さんの希望により ファンクラブの方とネット限定になりました。 とても宇部への愛着が深い方です。これからのリリースもどうぞご期待ください。

アーティスト清木場俊介と酒造家永山貴博のコラボレーションによって産まれた【SHION】

山口県宇部市に二人のルーツはある。宇部市を流れる厚東川(ことうがわ)は秋吉台を水源として宇部市を南北に流れる。その北部に永山の生まれた二俣瀬はあり、河口近くの黒石に清木場は生まれた。そこから聴こえる風の音や水のせせらぎはいつしか清木場俊介の音楽へと変わり、永山が遊んだ厚東川の水は日本酒の仕込み水や水田を育む生命の源として日本酒へと生まれ変わっていった。 秋吉台に吹く風、岐波(きわ)の海に沈む夕陽、夜のコンビナートを照らす夜景、二人が生まれ育った景色は、二人にとってかけがえの無い【原料】なのだ。厚東川の水、宇部で育った酒米、酒蔵で歴史を紡いできた微生物たち。そして清木場俊介が生み出す音楽。全ては繋がっているのだ。

 

貴と話そう!『日本の中の日本酒。』

気が枯れる、
今だからこそ。

誰もが知るケガレという言葉、漢字で書くと「汚れ」「穢れ」、どちらかというとネガティブな印象を与える言葉です。しかし、本来ケガレが持つ意味は「氣(ケ)」が「枯れる(ガレ)」となり、生命力(氣)が弱まり枯れていく状態を表しているのです。この枯れた生命力(氣)を回復するためにあるのがハレになります。ハレがましい、ハレの日、ハレ着など、特別な日や事柄として日常的に使う言葉ですが、かつての日本人は、ケガレを払うために非日常的な儀式を行い神の力を得ようとする祭事=今日でも日本各地で行われている様々な祭りのことを「ハレ」と位置付けています。つまり、氣が枯れないために祭(ハレ)があるのです。歴史を紐解くと常に人間は疫病と戦ってきました。日本酒の神である大神神社も疫病で多くの人が亡くなった際に三輪の神様に尋ねたところ「大国主(出雲の神様)の御霊(大物主)を祀りなさい」と言われたことが起源だと伝えられています。コロナで様々なイベントが中止になっています。氣が枯れている今こそ、祭(ハレ)が必要なのかもしれ ないと、そんなことを考えてしまいます。
写真:永山本家酒造場がある宇部に残る岩戸神楽舞

以下の画像は、ダウンロードして店頭での販促等にご利用いただけます。